
同窓会誌 菁莪
同窓会誌 菁莪

同窓会誌 菁莪 2025年
パリ2024パラリンピック競技大会の視覚障がい者柔道男子73kg級で、平成30年卒の瀬戸勇次郎さんが、見事に金メダルを獲得した。世界のトップアスリートが集うオリンピック、パラリンピックでの修猷館卒業生の金メダルは、1936年のベルリンオリンピックで競泳(平泳ぎ)に出場した葉室鐵夫さん(昭和10年卒、故人)以来の快挙となった。瀬戸さんが在籍した柔道部のOB・OGら5名でパリに同行し、表紙の写真を提供頂いた田中泰弘さん(平成12年卒)の応援記からは、熱い興奮が伝わって来る。
「せーの、勇次郎いくぞー! せーの、勇次郎ファイトー!」
令和6年9月6日、フランスの首都パリにあるシャン・ド・マルス・アリーナに声援が響き渡った。瀬戸勇次郎(平成30年卒)がパリ2024パラリンピック 柔道決勝の畳に向かう中の光景だ。修猷魂と書かれた日章旗と共に、館旗の六光星もスタンドで翻り、弱視の勇次郎にもきっと修猷応援団の勇姿が届いていたと思う。表彰台で涙を流す勇次郎が会場の大画面に映ると我々もこらえきれなくなり、 皆で斉唱した君が代は一生の思い出となった。
(以上、修猷館柔道倶楽部幹事長・田中泰弘さん)
3年前、東京パラリンピックで銅メダルに終わり、悔しさをバネに頂点に挑み 続けた瀬戸さんの思い、そして今、新たに見据えた目標。ぜひ、本誌「随想」 の寄稿をご一読頂きたい。

同窓会誌 菁莪 2024年
令和5年3月18日、19日に第77回修猷大文化祭が開催されました。天候にも恵まれ2日間で総計6,500名もの方々が、3年ぶりに入場制限を受けない形で参加され、コロナ前と比較しても、近年では最も来校者が多い大文化祭となりました。 テーマは「維新」 目まぐるしく変わる時代の中、大文化祭はどう変化するのか。答えは前進のみである。熱と全力を以て修猷に新たな歴史を刻もう。(文化祭パンフレットより) 1年生、2年生各クラスのExhibition。部活動・有志によるPresentation。中庭・講堂でのPerformance。87の団体が2日間にわたり様々な形で発信しました。生徒たちにとって、日ごろの研究や練習の成果を大いに発揮し成功裏に終えたことは誇らしい経験となったことでしょう。

同窓会誌 菁莪 2023年
今回の表紙を選んでいるときに目に留まったのがこの写真でした。グラウンドの人工芝が綺麗で、透けるような青空と夏らしい白い雲が印象的でした。まるで、修猷館の夏の運動会の熱気がコロナを吹き飛ばしてくれているようにも思えます。それ以上に私が気になったのは、大きく映る学ランを着た女性応援団の2人。私が学生時代を過ごした25年前には見られなかった光景で、新鮮に感じるとともに時代の流れが令和へと移っていることを趣深く感じました。実際のところ、生徒の割合も男性と女性がほぼ同数で、学年によっては女性が多い学年もあると聞きます。これからの未来は明るい、男女問わず、自分が信じること・やりたいことができる社会が修猷館のグラウンドにはありました。一枚の写真ですが、たくさんのメッセージが詰まった一枚だと感じます。フレーフレー!修猷!

同窓会誌 菁莪 2021年
修猷館は10年にも亘る建築工事により、校舎、講堂、体育館などを中心に全国に誇れる教育環境を手にしました。しかしながら、グラウンドは安全面、衛生面、地域への砂埃対策など、多くの課題を抱えたままで改修が長年の懸案となっていました。
2019年、グラウンドの改修工事が決定し、県負担の工事に加え、財団法人修猷協会が費用を支援することで、グラウンドの人工芝設置や校内の外周走路などが2020年8月に完成しました。公立の高等学校としては、名実ともに日本一の教育環境施設となったものと自負しております。
この素晴らしい環境で、修猷生が文武両面で青春を謳歌してくれることを願っています。